2008年5月30日金曜日

Alexander RPS

十年ぶりに自分で何か文字を書いてみよう、と思い立った直後、私生活上も急激に大きな変化に襲われたりして、日常の自由な時間がめっきりなくなってしまいました。

そんなこんなの変化の中で大好きなSlash読みの時間が、一番削られているかも…。

なんて寂しく思っていた私のところに、なんと、とんでもない作品が飛び込んできました。

実際に書かれたのは、もう数年前になる作品なのですが、

ことの発端は、とあるSlash作家さんが、

しばらく前に、Alexanderの撮影中、映画で撮影のために訪れた世界中のロケ地を舞台にした、すっごくドラマチックなColinとJaredのRPSを読んだんだけど…、どこで読んだのか思い出せない…、

なんてことをある日の日記に書いていたことに始まります。

むむむっっ、映画本編では、二人の見つめあう視線の熱さに死にそうな思いをさせられながらも、肝心なシーンは一切画面に出てこなかった、アレキサンダーとヘファイステオン、

二人の熱烈なシーンが出てくる Slash Fanfic が存在するものならぜひとも読んでみたい!

でも自分で探しにいく暇はない!

と、残念な気持ちを噛み締めつつ、完全に諦めの境地に達していたあの『Alexander』の???

アレキサンダーとヘファイステオンを演じた Colin Farrell と Jared Leto のRPS???!!!

そ、それ、ぜひ読んでみたい~~~、でもどこで読んだか忘れちゃったの?

と涙を飲んで、諦める覚悟をしていたら、

あっさり数日後、見つけた!これだわ!とお話へのリンクが提示されました。

でもそれが丁度十年ぶりの文字書きに時間をとられているまっ最中のことで、なかなかそのお話本編のページを開くことが出来ず、ストーリーのイメージの助けとして一緒にUPされている写真のページだけを開いて涎を垂らしていましたが、

先日ついに、(無理やり)投稿を済ませたのを機に読み始め、一日の自由になる時間をなんとかやりくりしつつ読み進めて、本日の早朝やっと読み終えました。

最近、Slashに関しては、いよいよ公開の迫った今年のBig Bangのオープニングに備えて、腕利きSlash作家さんたちが現在皆身を潜めているのをいいことに、追いかけている連載モノの続きがUPされるたびにちょっと続きを読む程度という寂しい読み方に甘んじていましたが、

久々に読んだ、長編の名作Slash、全く初めてのジャンルではありましたが、とっても面白かったです!

実をいえば私個人としては、Colin Farrellのことも、Jared Letoのことも、ろくに知らないのですが、

物語の初めのJaredは、この一年ほどの間、表&裏の日記に遊びにきてくださる方たちから教えていただいた僅かな知識をもとに私が抱いている

Jared Leto のイメージそのもので、

-超美人で可愛いけれども、エキセントリックで一筋縄ではいかないところがとても魅力的という感じ-

ってことは、Colinの方も、彼を知っている人なら、「ああ!そういう感じ!」と思うような書き方をされているのかもしれないと思います。
JaredがColinのアイルランド訛りをからかうシーンがちょくちょく出てきたりするのが面白かった。


それぞれ、時系列にそって繋がったお話ではあるものの、この 'verse 全体を示す大きなタイトルはついていないので、とりあえず

『Alexander RPS』

ということにさせていただきますが、

モロッコやサハラ砂漠や、タイや、ロンドン、アイルランドまで、

世界中を舞台にしたとてもドラマチックな作品です。

何者にも抵抗できない魅力をふりまきつつ、ヘファイステオンの役作りのためと言い訳をしてColinを煽り続けるJaredに誘惑される形で、結局そういう関係になってしまったColinとJared。

二人の関係は、一気に深みへと転がっていくものの、どうしても女たらしのマッチョ感覚を捨てられないColinは、自分自身も大変悩み苦しみつつ、Jaredのことも傷つけるような、どうしようもないことになっていきますが…。

共演者カップルの動向や、Colin&Jaredのそれぞれの兄弟なんかも巻き込んで、物語はすすんでいきます。

ゆっくり詳細なあらすじを書いてしまいたいところですが、時間がないのでこの辺で。

でもご心配なく、ハッピーエンドです。


☆


Big Bangも始まっちゃう!

藤葉現状報告

もう一月以上前になりますが、こそこそとBL小説書きを始めた、という告白をこちらの日記に載せましたので、そのお話のその後の経過を一応ご報告すると、当初の予定よりも大分短い251ページでエンドマークをつけまして、とあるBL雑誌に投稿しました。

こちらの日記で散々告白してきたとおり、ここ数年の私は、もっぱらネットで英語のSlash小説を読みまくる生活で、日本語ボーイズラブ小説というものをとんと読む機会がなくなり、現在、出版物としてのBLジャンルの市場がどうなっているのか、実は全く様子がわからない状態なのですが、

今回投稿する雑誌のめぼしをつけるため、近所の本屋さんをいくつかチェックしてみた感じでは、ちょっと衰退気味なの…?という不安も。

ともあれ結果は、11月号で(10月半ば)発表されるということですが、その結果がどう出ようとも、なんとか今年一杯は、この十年ぶりの文字書き熱を大事にして、ジタバタ、ノロノロともう少し文字書きにチャレンジしてみようと思っています。

次は、50ページから100ページくらいの短い話を…と考えていますが、どうなることか。

2008年4月11日金曜日

既に懐かしの…

少し前にJaredがFandomにどっぷりとはまってしまった!というおかしなSlashをご紹介して、そのお話にはJaredが読んだと思われる名作Slashへのリンクもついてるというようなことを書いたのですが、

ここしばらくは暇ができると、そのJaredお奨め(?)作品のリンクを開いて流し読みしています。

このリストにはBig BangやSPN Harlequinチャレンジに投稿された作品も沢山入っていて、読んだことのある作品も多いのですが、初めて読むお話や、ずーっと以前に読んだ気がするけれども当時は盛り込まれたトリビアもほとんど知らず、深いところが読み取れていなかったというような作品もあって、色んな細かい知識が頭に入った今読み返すとまた新鮮楽しめたりして、感動を新たにすることも。

SPN、ドラマはまだシーズン3ですが、シーズン1開始直後から既に精力的にRPSは書かれ始めていて、Fandomも3年目に入った現在、初期の頃の作品を読むと既になんだか懐かしさとでもいうような感情がわきあがってきます。

SupernaturalというドラマのFandomの創成期、共演によって知り合ったJ2の二人がどうしようもなく惹かれあっていくものの、Jaredには(ドラマの開始時点で既に2年の付き合いがあった)Sandyという可愛い彼女がいて、その当時からそろそろ結婚の話も出るかもしれないなんていう話もあり、でもそんなJaredを好きになっちゃいけないと思えば思うほど想いは募って…

というような切ないRPSの基本設定が幅を利かせていました。

そういった設定のお話を「まさにJaredが婚約を発表した」この時期に読み返すと、当時の新鮮な切なさが蘇ってきて、いいのです。
(この感じにやられていい年をして頭のてっぺんまでどっぷりとSPN fandomにのめり込むことになったのだった!ということも切実に思い出されます)

こうしたお話の中には、JaredにJensenとの愛に踏み切らせるため、Sandyを悪役にしているものなんかも多いのですが、現実のSandyがこれ以上はどうやっても望めないくらいに全く嫌な感じのない最高のガールフレンド(現在はフィアンセ)であることは百も承知の上で、「これはあくまで妄想を満足させるための、一番便利な基本設定だから…」と言い訳しつつ、気持ちいいくらいに悪いSandyやJensenの歴代の彼女に翻弄されるJ2の切ない恋模様を読んでいくというのも、これがまたオツなもので。

そんな感じで最近読んだいくつかのSlashの内から一つだけまた覚書として書き出しておきたいと思います。


『A Twelve Step Program』PG-13. 1,200 words


通常、Twelve Step Programというと、アルコールやドラッグなんかの中毒から離脱するための12段階のプログラムをいいますが、このお話は、JensenがJaredへの気持ちを抑えつけなんとか切り捨てようと努力するステップを一段階につき、きっちり100語で書いたという、異色のお話。

最初の1ステップだけこっそり引用してしまうと…


Three weeks into his job on Smallville, Jensen realized why Mike acted like such a jackass off camera. Granted, Mike had distinct jackass tendencies regardless but the sudden flash of pain as he looked across the set at Tom sprawled in his chair, script in hand, explained a lot. It would take a lot of jackass to hide a pain that deep.

Three weeks into shooting Supernatural, Jensen realized it was a lot harder than it should be to order a dozen posters of Paris Hilton off the internet using Jared's credit card. He'd have to call Mike for pointers.


たった100語なので、これをちょっと補足的に訳してみると:

Smallvilleの仕事を始めて3週間たった頃、マイクがカメラのないところでどうしてjackass(辞書に出てくる”うすのろ”とかよりは、悪さばっかりしている問題児のようなイメージが沸いてきます)なことばっかりしているのか、その理由に気付いたJensen。そりゃ、マイクは元々根っからのjackassな傾向があることは確かなんだけど、セットの向こう側にいるトムが脚本を片手に椅子に身体を伸ばすように預けている姿を目にする時なんかに、マイクの顔に突然ちらっと苦痛を感じているような表情が走ったりするのを目にすると、マイクがjackassを演じ続ける意味がわかったような気がするというのです。あの痛みをあれほど深くに隠しておくのには、それこそjackassの大盤振る舞いが必要になるだろうなって。

Supernaturalの撮影が始まって三週間、Jensenは、Jaredのクレジットカードを使って、インターネットでパリス・ヒルトンのポスターを12枚も注文するのって、思ったより難しいことに気付きます。マイクに電話して色々教えてもらわなきゃって。



まさにSPN Fandom創成期!といったこの感じ。
Supernaturalは現地アメリカでは現在、スーパーマンの子供時代を描いたドラマSmallvilleと抱き合わせで、木曜日の夜8時~&9時~と二時間連続で放送されているというのは周知の事実。

しかもSmallvilleから遅れること5年、3年前新たに始まったSupernaturalというドラマの主演に抜擢されたのは、Smallvilleのシーズン4にゲスト出演していたJensen Acklesという超美人さんで…。

その美人さんがSPNで共演するのは、4つ年下で、ラブラブの可愛い彼女がいることを最初から公にしているやけに背の高いJaredという男の子だった、ということになればこれはもう腐のつくFangirlsとして放っておくわけにはいかなくなります。

Smallvilleで、将来宿命のライバルとなる予定のクラーク・ケント&レックス・ルーサーの友情関係にどれほど(そういう意味で)意味ありげな演出がされているか、というのはもうあらためて説明するまでもないことですが、
その二人を演じているトム・ウェリング(既婚)とマイケル・ローゼンバウム(トムよりも年上だけど独身)のRPS的関係も、多くのFangirlsをこのSmallvilleというドラマに惹きつけ続ける大きな要素となっています。

そんな二人をさんざん身近に見てきた挙句、ついに巡ってきた自分の主演ドラマで、Jaredとまさに運命的な出会いをして(妄想なしの素直な目線でみてすら)ちょっと度を越した仲良しになってしまったJensenってどうなの?!と、もちろんFangirlsの思考回路はそんな風に働くわけですよね。

マイクとトムの関係は、そのままJensen&Jaredの関係に投影されるようで、SPN Fandomの初期の頃には、こうして二組の関係がセットで描かれるようなお話が沢山ありました。

上のお話では、早くも第4ステップの段階で、Jensenはとんでもない展開に直面することになってしまいますが…、

短いお話というのは、省略されている部分を自分の頭の中で補い、想像を膨らませながら読んでいくという作業も加わって、一際味わい深いものですね。

2008年4月8日火曜日

藤葉現状報告

最近、こちらの日記に遊びに来てくださっている方がどれほどいるのか全くわからないのですが、表の日記で、「やりたいことがある、その内に裏の日記で告白するかも」というような、意味ありげなコメントをちらっと書いたために、

私が「新たにやりたいこと」とはなんなのか、と興味を抱いてくだすった方数人からぽつっ、ぽつっと、最近また新たにお友達登録の依頼が舞い込みましたので、いい加減この辺でちらっとだけ、現状報告をしてみることにしたいと思います。

こちらの日記のお友達登録を希望すると言ってくれた方たちの大半は、既に予想されていることのようにも思うのですが…、実は私、

BL小説を書き始めました。

BLって、Boys Loveです。(まだこの言い方使われてます?)

Supernaturalというドラマのお陰もあって、ここ一年ほどで見違えるほどに体調も回復したものの、どうも気長につきあっていくしかないらしい持病の問題もあって、本格的に再就職活動を起こす気持ちになれない、でも、自分としても時々病気であることを忘れているくらい元気なのに、全く何にもせずに遊んでいるのは…、というジレンマから、思いついたことです。

私が、大昔、小説JUNEという雑誌に投稿していたことがあるという経歴をご存知の方にとっては、なーんだ!というようなことなのですが、

最終的に誰かに読んでもらうつもりで、オリジナルのBL小説(私が書いていた頃は、June小説という表現がまだ主流でした)を書くというのは、もう10年ぶりくらいになるもので、現在たった二人の心優しい下読みボランティアのみを相手に、のろのろじわじわと本当に少しずつ書いています。

今書き始めたお話のゴールは、二百字詰めの原稿用紙換算で300枚から400枚というところを想定していて、現在は、やっと100ページを越えたところ、

錆び付ききった腕で、何度も「やっぱりもう無理なのかも…」と挫折しそうになりながらなんとか細々とチャレンジを始めた、というところです。

この裏の日記のお友達登録を希望していただいた方たちの中には、ご自身も二次創作サイトを運営して精力的に創作活動をされていると教えてくださった方も多い中で、

私のこんなノロノロ創作活動を告白するのもお恥ずかしいようですが、もともとが超のつく遅筆の上、さらには約10年のブランクの後で、我ながら無謀だったかもと思いつつ、なんとか今書き始めたお話にエンドマークをつけることだけを目標にしばらくじたばたしていってみたいと思っています。

書きあがったお話をその後どうするかについては、まずなにはともあれ書きあがってみてから考える、ということになりますが、現状はこんな調子で書きあがるのか…と不安が一杯という感じで。

でもなんとか書き上げたい!です。


☆


今回一応この場でこそこそやっていることを告白したということで、今後はこちらの日記で、書けたページ数の実況だけでも報告させていただくしたいと思っています。

あまりの遅筆ぶりに呆れられてしまうかもしれませんが…。

2008年3月28日金曜日

Bloody Maryが飲みたい…

シーズン3の放送がお休みの間、時間がない…、時間がない…と呟きつつも、ひょっとしたら連日のように日記を書いていた時よりも余計なことにばかり手を出していたような気もしますが、

Supernaturalのシーズン1のエピソードを頭から復習するというのもその一つ、

ドラマのHiatus中というのは世界中のFangirlsが同じようなことをしているようで、少し前に『Bloody Mary』に出てきた女子高校生CharlieのPOVの短いお話を強烈にお奨めしている人がいて、後で読むリストに加えたまま忘れかけていたのをたった今読みました。


タイトルは『All of Five Minutes』 (Word Countの記載はありませんが、1000語ちょっとくらい?)

Rating: R
Pairing: Sam/Dean


つまりWincestなのですが、これがまたちょっと変わったお話で、大変短いお話ながら予想外になかなか楽しめました。


以下は、ネタバレを含むあらすじになりますので、ご注意ください。



☆



このお話、危うくBloody Maryの最後の犠牲者になりかけたあのCharlieが、実はあの事件の後Samのことをかなり強烈に好きになっちゃっていて、もう一度会いたい…とずっと夢想したりしていた、

という描写から始まります。

その後大学生になってもまだ心の片隅でSamのことを微妙に諦めきれずにいたある日、偽のIDを持って友達とバーに繰り出すと、友達が10時の方向に(この軍隊式にも思える方向の指示の仕方って、こんな大学生の女の子たちにまで浸透してるんでしょうか)Really hot guyがいる!と騒ぎ出して、

振り返るとなんとそれはDean。

もちろんDean兄ちゃんのそばにはSammy君がつきもので、Charlieは、すぐにトイレから出てきたSamがDeanに歩み寄っていくのを目にするわけですが…。



ううぅぅ~~、この続きを丸ごと書いてしまいたい!!!



我慢できないので兄弟のこの直後の行動を目にした、女の子たちの反応だけ…書き出してしまうと、


Alice sighs. “Figures.”
アリスはため息をついた。「そういうことなわけね」

The rest of the girls nod.
残りの女の子たちも揃ってうなずいた。

“What a waste,” Jenny says. “The tall guy is really hot too.”
「なんてもったいない」ジェニーは言った。「背の高いほうの人も超イケてるのに」


はははははっ!これだけで、兄弟が何をやらかしたか大体想像がつきますよね?

そしてそれでも諦めずに「知り合いなんだったら、紹介して!」と友達にせがまれ


“Brothers, huh?” They turn to her, hunter reflexes sharp. “I should’ve known you two cads were together.”
「兄弟だ、ですって?」二人は彼女を振り向いた、ハンターの反射神経は鋭い。「あなたたち二人が付き合ってるってこと、(あの時に)当然気付いてもよかったのに」


と、近寄って声をかけたCharlieに対する兄弟の反応がまた!全く悪びれず、かつお兄さんぽくてGoodです。



実はこの短いお話の大半はCharlieの妄想に占領されているといっても過言ではないのですが、この作家さんの描く兄弟(Charlieが片思いしているのがSamであるため、特にCharlieが想像するSamの詳細な描写が目につきますが)の描写が一つ一つ絶妙で、ぐっと胸に響きます。

ひょっとしたら世界中のFangirlsの大半がCharlieと同じような妄想にとり憑かれているといっても過言ではないのかもしれませんね…。

私はやっぱりJohnパパがいいけれども…。

2008年3月25日火曜日

ラブコメの王道

ここしばらくあまり腰を落ち着けてSlashを読んでいないのですが、それでもちょこちょこ読んではいる作品の中から、忘れないうちに覚書程度の感想文を書いておきたいと思います。

ドラマの1シーズン分一挙鑑賞耐久マラソン(現在は『ミレニアム』という超重たいドラマを…)みたいなことをやってると、ドラマの世界に入り込みすぎてその他の記憶がぼんやりしてしまうことがあって、既に流し読みをしたままお気に入りに入れる決心をつけかねたままどこかに行ってしまったお話がある気もしていますが、とりあえず記憶に残っているものから少しだけ…。

ラブコメSlashチャレンジの中からこれぞラブコメの王道!という映画を元ネタにした作品もいくつか読んでいるのですが、今回のチャレンジで読んできた作品全体を振り返ってみると、(少なくとも私の場合)元ネタの映画を知らないものの方が、深くじっくりと楽しめるらしいという傾向が見えてきました。

ということで、以下に挙げる有名ラブコメ映画を元ネタにしたお話についての感想はかなり辛口になってしまいそうではあります。



***



J2版『You've Got Mail』

『Don't Judge A Book By It's Cover』
Word Count:12,300語
Rating: R


地元に根ざした小さな、しかもレシピ本専門の本屋さんの二代目オーナーJaredと、大規模なディスカウントブックストアのチェーンを展開するAckles家の跡継ぎ(って訳じゃなかったかな?次男坊で、新たにJaredの店の近くにオープンした支店の経営を任されたのだったかも…流し読みで既に記憶が…)Jensen。
近くにAckles家の支店が出来て以来、経営に大打撃をこうむっているJaredの唯一の楽しみはネット内で知り合ったとある友達と気楽に好きなことについて楽しくチャットすること。
意気投合した二人はReal Lifeで会う計画を立てるのですが…。

というのは、映画の設定そのものですよね。

ネット内でしっくりと打ち解け合って、どんどん仲良しになっていく二人の様子と、厳しいReal Lifeでの険悪な関係(でも内心は惹かれ合わずにはいられない感じで)のギャップにはどうしても胸を締め付けられずにはいられませんが、ラブコメ映画を元にしているお話の辛い落とし穴として、ヒロインが投影されているJaredが…、ちょっと…、乙女っぽい?とう残念なところはあるものの、すれ違う二人の様子にどきどきできただけでも読んだ甲斐はあったといえるのかもしれません。


☆


J2版『Notting Hill』

『That'll Give You Bees』
Word Count: 18,515語
Rating: NC-17


このお話の冒頭についてるリンクから飛んでいけるこのお話のタイトル『That'll Give You Bees』の由来のお話が楽しいです。

自分が働いている店に突然ゴージャスな大スターが現れたとしたら、その時自分はまともな接客なんかできるだろうか?と考えると、きっと私もとんだマヌケぶりを晒すことになるに違いないと確信できるところ。

大スターのJensenがお忍びの休暇にやってきた田舎町で、ペットショップを経営するJaredと出会うというのがこのお話の大まかなストーリーです。

元ネタの『Notting Hill』を観たのは随分前のことで、詳細はほとんど覚えていないのですが、私、ひょっとしてジュリア・ロバーツの映画って好きじゃないのかも…。
私は、無駄に周囲の人間を振り回し続けるドラマクイーンって好きじゃないので。
Notting Hillという映画自体にどういうわけかあまりいい印象が残っていないので、それが影響しているのかもしれませんが、ひょっとしたらこのお話のキャラ設定は、変なところで映画に忠実すぎるためになんとなく違和感を覚えるということなのかも。
あとほんのちょっと書き方を変えるだけで、心から登場人物に感情移入して物語を楽しむことができたと思うのに…と思ってしまうような、少々残念な出来のお話でしたというのが私の正直な感想です。

集中力が欠如した状態で読んだために、私に限ってだけ、ちゃんと登場人物の機微が汲み取れなかったという可能性もありますので、

もし「私はNotting Hillは好きだったけどな…」

という方がいらっしゃったら、私のひねくれ感想なんかは気にせず素直な気持ちで読んでいただくことをお奨めします。
J2の二人が出会って仲良くなっていく辺りの展開はとても可愛くて、わくわくどきどき読めることは間違いなく保証いたします。


☆


J2版『Pretty Woman』

『 It's In His Kiss』
Word Count: 28,000語
Rating: NC-17

これもジュリア・ロバーツか…。

若き実業家Jensenが、鬱陶しいお義理のパーティーを抜け出してのホテルへの帰り道、いかがわしい通りで道に迷って HookerのJaredに出会う、というまさに『Pretty Woman』なお話ですが…。

まず、このお話で私にとってネックになるのは、NC-17シーンの8割がたがJared受であるということ。

そこまでの道順どころか名前すらもうろ覚えのホテルに(それが、Jensenが道に迷うための大前提なので)、Jensenの学生時代からの親友のクリスがエレベーターボーイとして勤めていたりする上、

大富豪のJensenが滞在するような超一流ホテル内のクラブで、クリスのバンドが日常的にライブをしている、

なんていう細かいところで

「むっ?それってあまりに同人誌的というか、素人っぽい設定なんじゃない?」

と微妙に突っ込みを入れたくなるのは、私がSlashに多くを望みすぎるおばさんだから、ということにして。

ほとんどJared受というカップリングではあっても、J2のキャラクター自体はとてもよく魅力的に書けていたのは確かです。
特にJaredがHookerに身を堕とすまでのバックストーリーの辺りでは、ついほろりとさせられたりもしたり。

このお話もJaredがHookerかー、じゃあきっとJared受ってことだよね、と思った時点で、かなり流し読みになってしまったので、じっくりと腰をすえて読んだら印象も変わるのかもしれませんが、世の中に読みたいSlashはまだまだ大量に控えているので、第一印象で切り捨ててしまう作品が出てきてもしかたないと自分に言い聞かせつつ、また次の作品を読むのです。


☆


最後に一つ、元ネタの映画を見ていないお話を


元ネタの映画(&原作本 by Laura Zigman)は『Animal Husbandry』

『 Waiting for you to come through』
Word Count: 20,000語
Rating: NC-17

このお話のPairing:

Jensen/JDM, various minor pairings with Jared including Jared/Sandy, Jensen/Jared.

なんて書いたことで、かなり潜在的な読者を減らしてしまっているのではないだろうか、と思うのですが…。

読者の興味を引きたいのなら、Jensen/JDMから最終的にはJensen/Jaredになります、と書くべきだったのに、と、他人の書いたお話ながら、少々心配になってしまいます。

私はどういうわけだかJensenがどんな相手と組まされていても(Jensenが受でさえあるならば、基本的になんでも)読めるのに、Jaredが別の人とカップリングされているお話を読むことには物凄く抵抗があるのです。
(例外は、本命にJensenがいるのに、Jaredが超攻キャラとして浮気して回るようなお話ならOK、いや大好きかな…)
私の好みと全く逆のこと

(Jaredは誰とやってもいいけど、JensenはJared以外とは絶対駄目!)

を言ってる人を最近見かけて、こうした好みって何を根拠に分かれるのか、一度じっくり検証してみたいと思っているところでもあります。

JensenがJared以外で組まされるお相手の候補として、JDMはもちろん私の一番のお気に入りになるのですが、残念ながら、どうもJensen/JDMで良質のお話にはなかなか行き当たりません。
(今までそれほど真剣に探したこともないのでまだ見つけていませんが、SPN Fandomも三年目を向かえている現在、ひょっとしてJensen/JDMカップリング専門のコミュニティーも存在したりするのかもしれませんけれども)

abouttwoboysのラブコメチャレンジの中に、このJensen/JDMというカップリングを見つけて大喜びで読み始めたものの、冒頭のPairingの説明は…、確かにお話の流れに沿っているという意味では正確ではあるけれども、もうちょっと違う書き方があったんじゃないの?という小さな不満がどうしても湧いてきます。

とはいえ、このお話は、なんだかとても面白かったです。

ネタバレ的にあらすじを書いてしまうと

(以下、まっさらな状態で読んでみたいという方、反転ご注意ください)

どうにも男運のないゲイのJensenが、恋愛関係でこうむった酷い痛手をマニアックな学術書の研究に没頭することで昇華していく、というようなおかしなお話であるといえるのだと思うのですが…、

Jensenのキャラクター、ある意味ではかなり乙女系だともいえるはずなのに、違和感なく「可愛い、面白い」と感情移入できるのも不思議なところです。

私はSlashに出てくるキャラクターが乙女系になることに非常な抵抗&違和感を覚えることも多いのですが、そういった「イラっとする!」乙女系のお話と、

今回のお話や、先日感想文を書いた「可愛いすぎて三頭身になっちゃったJensen」が出てきたお話のように、なんの抵抗も感じずに楽しく読めるお話との差はいったいなんなのでしょう?

怖い定義になってしまうけど…、作者の腕…?

巻末の感想のコメントを流し読みすると、元ネタの映画をみたことがある人も、みたことがない人も、揃って「すごく楽しめた!」と言っているのが目に付くのが、今回のチャレンジへの投稿作品の中でもある意味異質で新鮮な感じです。

この元ネタの映画が大好き!だと言っている人が、このお話を読んで、映画を見た時の「面白い!」という感覚が鮮明に蘇ってきた、と語っているのに加え、Writerさんによる「おことわり」文、

Disclaimer: Not mine. I really lifted a lot more than I thought from the movie and the book it's from, "Animal Husbandry" by Laura Zigman. It just.... worked for me that way. Please don't sue!

を読むと、

このお話を読んでいる間、「専門的なことを事細かに引用していて、すごい!」と感じた部分や、Jensenの行動の詳細な描写は、元ネタの映画&原作本からのかなり忠実な引用であったのだろう、ということが想像がつきます。

あくまでJensenの不幸(?)に感情移入することが楽しいというお話で、結局私が楽しみにしていたJDMとの関係についても、ラストに「やっぱり!」という感じで巡ってくるJaredとの関係についても、あーっもうちょっと突っ込んで書いて欲しかった!という印象が否めず、

Jensenの恋愛をメインに読めるような純粋な意味での『ラブコメ』作品にはなっていないというのがほんのちょっと残念なところではありますが、今回のチャレンジ中初めて、Slashを読んだ後に元ネタの映画も見てみたい…と思わせてくれた作品でした。

ざっと調べた限りでは、映画も原作本も日本仕様では発売されていない?ようで、残念です。
(いつも調べ方が雑なので、実は翻訳版の本くらいは出ているのかも…)



***



そういえば最近、かなり難解なサスペンス系AUのお話(かなりの名作)、

一つは、Apocalypseとネット犯罪を絡めたもの、

もう一つは、夫婦であるJ2が主人公の、Jensen誘拐もの

を読んだことを思い出しました。

またその内、時間ができた時に、覚書程度の感想を書きたいと思います。
(でもお話へのリンクがどこかへ行っちゃったかな…)

2008年3月20日木曜日

久々にちょっと感想文を…

先日Live Journalの年齢確認のハードルが上がったため、この日記で紹介してきたSlashの中にも、ログインなしでは開くことのできなくなっているお話が出てきている可能性が(確認してないけど、ひょっとしてほとんど全部?)ありますが、この裏の日記への入室許可を差し上げるための筆頭条件が

「年齢が18歳以上である」

でしたので、こちらの日記のお友達になっていただいた方なら問題なくどのお話も開くことができるはずだと思いますが…。
もちろん『LJのアカウントを持っている』ことが大前提ではありますけれども。

私のLJのアカウントは、去年LJで数回にわたって勃発した大規模な粛清事件の時、Slashの公開を「お友達Only」にしてしまったWriterさんたちのお話を読みたいがために取得したものであって、私のLJの日記は空っぽのままなのですが、

LJの日記サイトというのはやっぱり機能が豊富で色々な面で便利なのですよね…、話題に応じて日記の公開の対象(全員に公開できない話題は、お友達だけに設定するとか)を変えられるというのが特に惹かれるところです。

表と裏、二つの別の日記を別のアカウントを持って書いていくというのはやっぱり無駄に手間がかかる部分もあるので、時々、Bloggerを引き払ってLJに引っ越したい…なんていう誘惑に駆られることがありますが…。また引越しをするというのも面倒くさい!

いずれBloggerがもっと進化してくれることを祈って、もう少し様子を見てみるしかないでしょうか。



***



日記書きはさぼっていますが、実は相変わらずSlashは読んでいます。

ラブコメSlashチャレンジへの投稿作品もなかなかの名作揃いではありますが、ドラマのHiatus中というのは、暇をもてあました腐のつくFangirlsが、それぞれに「あたしが最近読んだ名作Slash」というお奨めをしてくれるようになるもので、さすがの私も読みきれないくらい、読みたいリストにどんどん作品が溜まっていくことになってしまうのです。


今回最初にご紹介する


『My Problem is You Make Me Melt』 Word Count: 18,200語


というお話も、Rating: Adultのため、閲覧にはLJへのログインが必要です。

とはいえ、内容としては、ちょこっとBlow jobがでてきたっけ?というくらいで、今感想文を書くために再びお話のページを開いてみようとして「え?Raging、Adultだったんだ!」と少々意表を突かれた感じもあるという程度のAdultさです。

このお話、生徒会長(といっても生真面目な優等生では全然ない)なんかをやってる、学園の人気者のJensenが、友達のChrisから

「超ぱっとしないおたくのJaredを変身させられたら、お前の勝ち」

だなんていう賭けを持ちかけられるという、

先日(え?もう一ヶ月以上前になりますか?!)、感想文を書いた「Underneath This Texas Sky」という、地味なJensenと、学園の人気者Jaredのお話とは全く逆の設定になるものです。

『Underneath…』でのJaredの人気者ぶりというのはとても好感がもてましたが、今回のお話での「学園のクールな人気者」というのは、いじめっ子とイコールになる部分があって、次第に明らかになる冴えないJaredのバックグラウンドとあわせると、読んでいて胸が痛くなるところもあるのですが、

高校時代の子供じみた基準の「クール」が外の世界にも通用するものではないことに次第に気付いて、本当の人間としての価値や魅力とはどういうものなのかに目覚めていくJensenは、

「この子、付き合う友達が悪いだけで、根っこのところは決して悪い子じゃないのよねー」

と思わせてくれて、ちょっと可愛いのです。

完全に悪役になってしまったChrisはちょっと可哀想ですが、Chrisのキャラクターっていかにもこんないじめっ子にもなり得そうで、妙な説得力もあります。


☆


次もちょっと系統が似ていますが、もう輝くばかりに美人のJensenが転校してきた瞬間に一目惚れして、以後ずっと恋焦がれているJaredだけれども、憧れの超美人は学校に通ってる年頃の少年としては、とんでもない差であるともいえる3つも年上で、Jaredのことなんかきっと存在にすら気付いていない…、というのが、


『Stretch Right Up And Touch The Sky』 Word Count: 約47.800語 Rating: NC-17


このお話、5万語近いということでかなりのボリュームだし、J2の二人がちゃんと仲良しになるまでにも随分読み進める必要があって、一瞬途中で挫折しそうにもなったのですが、でもでもでもでも!


Virgin!Jensen and Clumsy!Jared なのです!


二人が仲良しになってからも、訪れた波乱に際して Jaredのドラマクイーンぶりがちょっと…、と再び微妙に挫折気分にも襲われつつ、でも!

「ま、子供だから…、こんな風に大げさに反応するのもしかたないのよ」と自分を抑えて辛抱強く読み続け、

やっと制覇した読後感は、「最後まで読んでよかった!」と笑顔で言えるものでした。

バージンのJensenが、年下のJaredと二人で、初めての体験を重ねていく様子はとにかく微笑ましいというか…、

Jaredの悪友ChadがくすねてきたJensenの携帯のカレンダーに、なぜかJaredの誕生日がメモリーしてあった、なんていう伏線もあったり、

JensenのStep-Dadである、Jeffパパ(あきらかにJDMですよね)のキャラクターも最高で、

さらに、NC-17シーンは全体的にかなりホットに書けていて、かなり満足(?)のいく出来です。

こちらのお話では、Tomが悪役になっちゃっていますが、このWriterさんも前書きで書いているとおり、「誰かがその役目をやらなきゃならないから、仕方ないってことで…」、ま、仕方ないかという感じ。


☆


しばらく日記書きをさぼっていたため、書き始めるとキリがありません…。

しかも長いお話ばっかりで…。

とりあえず今回は、ここまでとしておきたいと思います。

今回は、子供版のお話ばっかりになってしまったので、次回は、大人版J2のお話のことを書きたいと思っています。

「abouttoboys」、ホント、なかなかの名作揃いで、次々読んでいるものの感想を書く時間がつくれません。