2017年6月19日月曜日

キャプ翼fanfic続きです

前回分の更新は、副長官室に保存できたのですが、別ページにあれこれ細かい修正をしたりして、いよいよ、今回の続きを投稿しよう!と思ったら、またもや

サーバーエラー

とのメッセージが…。

ですので、今回も、こちらに一旦投稿ということにさせていただきます。

またまた中途半端な更新となってしまいましたが、とりあえず。

前回までのお話は、C翼を知っていますか でどうぞ。

※21:25現在、この続きも無事「副長官室」に保存できました。

・・・・・


旦那は離婚の危機を回避できるのか:日向小次郎さん目線




ホテルの廊下を反町と並んで歩いてくる若島津を目にして、俺は我知らず、ほっと息をついた。

だがあいつは、俺の姿を目にとめて、その歩調を緩めた。

なんだ?

何とは指摘できないが、これまで感じたことのない小さな違和感に、俺はわずかに眉をひそめた。

反町が小走りに近寄ってきて、いつものごとく姦しく声をあげながらカードキーをドアのスロットに刺した。

反町の頭越しに見える若島津が、やっと手の届く距離に近づいた。
だがそこで、あいつはふいっと俺から目をそらした。

気づいた時には、俺はあいつの胸倉をつかんで壁に叩きつけていた。



****



若島津とともに部屋に入った俺は、手前の綺麗に整えられたままのベッドに、どさっと腰を下ろした。

若島津のベッドだ。
昨夜帰ってこなかった、あいつの。

俺は片手で前髪を掻き上げ、軽く笑い声を立てた。

まだドアの近くで、逡巡していた若島津が、俺に不思議そうな視線を投げる。

「反町のやつ、見たか?俺を思いっきり睨み付けていきやがった」

若島津がふっと息を吐いた。

「あんたが急に俺の胸倉掴んだりするからでしょ」

「あいつは、何があったってお前の味方だからな。まあ、昔っからそうだ。昨日の昼からずっと、奴にこっぴどく説教されっぱなしだったんだぜ。
お前があんな風に飛び出していって、帰ってこないのは、全面的に俺が悪いってな。
お前が帰ってきたら、お前を問い詰めたりなんかしないで、とにかくひたすら謝れってよ」

柄にもなく、そうベラベラと口走りながら、ふと俺の言葉の途中で若島津が身体を固くしたのを見て取って、俺は、ベッドの隣をバシッと叩いた。

「ここへ座れ」

若島津が覚悟を決めたように、歩いてきた。
コートを脱ぎ、軽くたたんで近くの椅子にかけ、俺の隣に座る。

あいつがいつになく俺との間に少し空けた距離に気づいて、俺は、改めてあいつの姿を見直した。
わずかに俯きがちに目を伏せ、コートを脱いでシャツ一枚になった若島津は、なんとなく小さく見える。
色白の頬からは少し血の気が失せて、長く濃いまつ毛に覆われた黒い目が、いつもより大きく強調されているようだ。
ふっくらとしたピンク色の下唇を持て余したかのように、軽く噛みしめている。

長年見慣れているはずの若島津の姿が、まるで初めて目にするような、別人のように見えるのは、どういうことなんだ?

疲れているらしいことはわかる。

昨夜はあまり寝ていなそうだ。

だがそれが、それこそ尻のホクロの一つまで知り尽くしているあいつを、まるで見知らぬ存在にするなんてことはあり得ないよな?

額に落ちかかった髪を長い指で漉き上げ、伏せていた瞳をあげて、俺の言葉を待つように、微かに首をかしげて俺を見つめ返す若島津。
潤んだ黒い瞳が微かに警戒を滲ませているように見えるのは、俺が殴るとでも思ってるってことか?

俺のどんな言葉を待ってるんだ。

俺が、どんなことを言うと思ってる?

記憶にある限り、若島津が朝帰りをしたのは、初めてで。
若島津が今俺に見せている、こんな表情を俺は知らない。

俺は手を伸ばし、あいつがわずかに身を竦ませるのを無視して、あいつの身体を引き寄せ、抱きしめた。

あいつは一度身体を固くした後、俺の首筋に顔をうずめ、くったりと力を抜いて俺の身体にもたれ掛かってきた。

俺は、若島津の背中を二、三度強く擦り、大きく息をついた。

この体温、手のひらに伝わるしなやかな筋肉の弾力、石鹸の香りの下に潜む、甘く温かい、紛れもないこいつの匂い。

この腕の中にいるのは、確かに俺の若島津だ。

さらに力の抜けた若島津を抱え上げるようにして、俺はベッドに倒れこんだ。

「疲れた。…眠い…」

若島津が俺の胸元で、そう小さく呟く。

「そうか、少し寝ろ」

俺は若島津を抱きしめたまま、サラサラした髪に鼻先をうずめて言った。

「日向さん、大好き…」

突然耳に入ってきたそんな言葉に、思わず笑みを浮かべた時、若島津がさらに言葉を続けた。

「でももうこれで終わり。あんたを解放します」

ほとんど眠気に引き込まれつつ、そうかすれ声で言った若島津は、そのまますうっと眠りに落ちた。

反射的に頭を起こして若島津の顔を覗き込んだ俺は、あいつの目じりを伝う涙を眉を顰めつつ指先でぬぐい、さらにきつくあいつを抱きしめて、目を閉じた。

俺も昨夜はほとんど寝ていない。ややこしい話は、ひと眠りしてからだ。


・・・・


むむむむむ。

どうも奥さん、離婚の意思、固いみたいよ。

どうするの?日向さん。

またまた誰か編へ続く



2017年6月5日月曜日

キャプ翼fanfic: 暫定保存

某副長官室に保存していた『キャプ翼』のやおい小説があるのですが…。

大変奇特なお方より、つい最近、ぜひ続きを読みたい!なんていうありがたいお言葉を頂きまして、勢いで、ちょびっとだけ、続きを書いてみたものの、

本編を保存している、副長官室にUPしようとしたところ、

サーバーエラー、という謎のメッセージで、更新を受け付けてもらえなかったので、

とりあえず、暫定で、こちらの部屋に保存することとしました。


では、以下、えっ?今?キャプ翼????の続きです。


*****

パパっ、ママをいじめたら許さない!:反町目線


注:もともと熊好きの私としては、若かりし頃にも、興味の対象といえば、柔道や相撲…といった方面でして…、正直、サッカーに興味を持ったことはなく、ワールドカップなどに備えて、全日本の選手たちがどんな練習や合宿をやっているのか、まったく知りません。
パリのカフェで、若島津の行動を反町達が観察して、勝手に好き勝手な実況をつけたら面白かろう、というだけの観点で、遠~い昔のうろ覚えなFanfic設定を引っ張り出して書き始めた、このシリーズなので、実際のサッカー選手たちが行う合宿の事実や現実と大きくかけ離れているのはもちろん、キャプ翼の(私が全く読んだことのない)大人編の設定(登場人物たちの体格等も含め…)とも全く乖離しているであろう点に、あらかじめお詫びしておきます。あしからず。
『こんなのありえない!!!』って、い、石を投げないでくださいね…。


以下、『妻の朝帰り』の続きです。


*****


一緒にエレベーターに乗り込んだ若島津の顔を、俺は無遠慮に観察した。

なんだ?

気だるげな、いや物憂げ、かな?ある意味、儚げとも言える、こんな表情は見たことがない。

さっき、並んでロビーへと入ってきた、背の高い二人の姿がふとフラッシュバックされた。

まだ学生気分の抜けない(実際、学生もまだ沢山いる)俺たちの集団とは何の関わりもない、大人のカップルにしか見えなかった。

それが、若島津と若林の二人だと気づいて、なぜだか心臓をぎゅっと掴まれたような気がした。

あの二人の距離感。

若島津の頬にくっつきそうに頭を屈めて、何かを話しかけた若林から、少し俯きがちながらも、身を反らせたり、身体を離すことなく、ごく自然に、大きな体に寄り添うように立ったまま、言葉を返していた若島津。

身内だと認めた存在以外、ちょっとやそっとじゃ、他人に心を開くことがない、ある意味、鉄壁の人見知りともいえる若島津が?

しかも相手は、小学校以来の最強最大のライバル若林だぞ?

まさか、まさかだよな?

まさか、と呟きつつ、自分が何を想像しているのかもはっきりしない。

想像が頭の中で具体的に画を結ぼうとするのを頭のどこかが拒否してる。

気づいた時には、俺は走り出して、若島津の首にしがみついていた。

ただ若島津を若林という大きな存在から引き離したかった。

*****

エレベーターを降りて、若島津と並んで歩きだした途端、まさに俺たちの部屋のドアに寄りかかって腕を組んでいる、日向さんが目に入った。

並んで歩いていた若島津のスピードがガクンと落ちたのに気付きつつも、俺は足を速めて、日向さんに近寄った。

「さ、早く荷物持って、ロビーに集合しないと、合宿所行きのバスに置いていかれちゃいますよ。ほらっ、日向さん!ちょっとどいて!」

俺はことさら声を張り上げて、日向さんの体をわずかに押しのけ、カードキーをドアのスロットに差し込んだ。
その時、俺をドアに押し付けるようにして身を乗り出した日向さんが、近づいてきた若島津のシャツの襟首を掴み、ドアの脇の壁に、若島津の身体ごと、どんっと叩き付けた。

俺は驚愕して、目の前の鋼のような日向さんの腕に、反射的にしがみついた。

まさに走馬灯のように、あ、俺、絶対弾き飛ばされる…、もんどりうって転がった着地点で、俺は絶対にうまく受け身を取れない!と思った瞬間。

若島津の手が、日向さんの手首をつかんで、動きを封じた。

この夫婦、本気を出したら、絶対奥さんの方が強いんだった。

「反町、先にロビーに戻っててくれ」

若島津が真っ直ぐに日向さんを見つめたまま、そう言った。

その顔をじっと見上げて、声をなくしている俺に視線を向けて、若島津がもう一度言った。

「先にロビーに戻ってくれ。大丈夫だから」

若島津のシャツを掴む日向さんの手が少し緩んだ。

喉から飛び出しそうに暴れまくっている心臓のおかげで、少し耳鳴りがしている。

「反町」

俺は必死でしがみついていた日向さんの腕から、ゆっくり手を放した。

しゃくり上げるような息を一つついて、若島津に頷いてみせた。

若島津が俺の髪をくしゃっと撫でて、日向さんの身体の圧力で押し付けられていたドアの前から俺の身体を押しやった。

俺は、俺にちらっと視線を寄越した日向さんを睨み付けて、ゆっくりと歩き出した。

「反町、俺たち後から合宿所に直行するって伝えろ」

日向さんの低い声に、はっと振り返り、二人がドアの向こうに消えるのを目にして、ドアに飛びついて叩きつけたい気持ちを抑え、俺は丁度目の前でドアが開いたエレベーターに乗り込んだ。

あの二人、どうなるにしたって、二人で答えを出すしかないんだ。


*****


この後、離婚協議ですか?




多分、日向さん編に続く。