夏ばてに加えて、ここしばらく紙の読書でロマンスノベルばっかり読み耽っていたこともあって、ふと気付いたら裏の日記を一ヶ月以上も更新せずに放置していました。
この一ヶ月の間にも、相変わらずSlashはちょこちょこと読んでいたものの、それほど、これだ!と心に残ったものはなかったということで、細かな感想は省いてしまうことにしようと思います。
…が、ほんの少し涼しかったここ数日にまた、PCの前で、じーっとSlashを読む気力が湧いてきて、2つほど一気読みしましたので、忘れないうちにまた少しだけ覚書を。
☆
昨年より参加者数も格段に増えた『Big Bang』企画もついに全ての投稿が出揃い、
『Masterlist』
が投稿されて、読まなきゃ!と思いつつ忘れていたお話がなかったかな、と、とりあえずRPSのリストを開いて眺めてみると、
あらすじは面白そうだけど、Ratingが ”R” だったりして、 NC-17シーンというお楽しみもないのに数万語のお話を読むのはちょっとなー、なんて敬遠していたお話が、やっぱり面白そうで、
思い切って二つ、読むことにしてみました。
これが二つともなかなか面白いお話でした。
一つ目は:
『It's A Fine Line Between Love and Hate』
(Word Countの表示がないようなのですが、2万語ちょとくらいかな?)
このタイトル…、あれ?Big Bangで?読まなかったっけ?しかもRatingはNC-17じゃなかった?と思ったら、先に読んで(既に感想もちょっとだけ書いたのは)
『It’s A Thin Line Between Love And Hate』
でした。
どちらも、「嫌い嫌いといい続けていたのに、いつのまにか好きになっちゃってた…」っていう話になるんだろうなー、と思わせてくれますよね?最近ロマンスノベルに嵌り切っている私としても、大好物の設定の一つです。
Thin Line…の方は、ほんのちょっとした誤解から、主にJensenがJaredのことを『大っ嫌い!』といい続けるというお話で、このテーマでは、忘れられない名作である『The Jared Padalecki Untitled Project 』を筆頭に(また、いつかゆっくり読み返したい!)、同系統のお話をいくつか読んだことがあるように思います。
今回読んだ、Fine Line…は、JaredがJensenを毛嫌いし続けるという、(私にとっては)ちょっと異色な印象を受けるお話。
少しネタバレ気味にあらすじを書いてしまうと:
このお話のJaredは、ゲイであること、および両親が望むような堅実な進路を選ばなかったことを理由に勘当され、18歳の時以来、実家の家族とは断絶状態で自分のファッションデザイナーとしての腕だけで、厳しい世界を生き抜いてきたという経歴を持っています。
現在押しも押されもしないトップデザイナーとなったJaredですが、『Project Runway』(タイトルだけは聞いたことがあった気がするけど、これはアメリカンアイドルのデザイナー版といった感じの番組のよう…)というリアリティテレビで勝ち残り、なんの苦労もなく一足飛びに新進気鋭のデザイナーとしての扱いを受けるようになったJensenのことがとにかく気に入らないのです。
なぜならJensenは、馬鹿げたオーディション番組に勝ち残っただけで簡単にトップデザイナーの仲間入りをした上、ゲイであることを隠しもせず、デザイナーなんていう将来の保証もない女々しい職業を選んだことで親から勘当されることもなく、あまつさえ家族から全面的な愛情と協力を受け続けているのです。
この辺りも今まで私が読んできたRPSの傾向からすると、かなり珍しい感じです。
-理解のない家族に悩んだりするのは、圧倒的にJensenの方が多いのに対し、Jaredの家族はあっけらかんと息子の生き方をそのまま受け入れるような設定が比較的多いと思うので-
しかも最後の最後まで、このお話のJaredは家族に認められることも受け入れられることもないという、かなり厳しい設定です。
でもだからこそ、苦労知らずのJensenという存在の全てが憎らしく、かつ妬ましくて、Jensenに対してかなり酷い態度をとり続けるJaredに対しても、読者としてはどうしようもなく同情の気持ちが湧いてくる、という上手いつくりになっているとも言えるのかもしれません。
とはいえ、あまりに素直で、とにかく一途にJaredのことが好きで、Jaredから何度酷い目に遭わされても懲りずに笑顔でJaredに近寄ってきて、仲良くなろうとするJensenが、もう可愛くて!
SandyやChadなんていうJaredの一番近くにいる友達までが、しだいにJensenの肩をもつようになってしまって、ちょっと(へそ曲がりの酷い男ではあるものの…)Jaredが可哀想に思えてきてしまいました。
私個人的には、先に読んだ『Thin Line』よりも、こちらのお話の方が好みです。
☆
もう一つ、今日、つい一気読みしてしまった…
『Any Road Will Get You There』
Word Count: 53,000語
なんとこのお話も Rating: R です。
このお話は、AUなのですが、なんとも微妙かつ絶妙に現実の設定と入り組んだ不思議な別世界のお話です。
Jensenは、Supernaturalという主人公が二人だけのドラマでDean Winchesterを演じている、ということで、これは現実と同じ。
一方のJaredは、『バフィー』のスピンオフで、Jensenの親友であるクリスチャン・ケインが出演していた『Angel』というドラマにゲスト出演した流れから、現在は、
Angelの主演であったDavid Boreanazが主役の一人を務める人気ドラマ『Bones』で、準主役(白衣を着て、ラボで働く技術者という設定!(笑))を務めている、という現実とは全く違う設定。
クリスチャン・ケインを筆頭に、共通の友達を沢山持つようになった二人なのですが、カナダでずっと仕事をしているJensenとLAでの仕事がメインのJaredは、二人の共通の友達から、お互いについての話だけは頻繁に聞いているというのに、不思議なめぐり合わせからどうしても顔を合わせることができないでいます。
二人のことをよく知る友人達のお膳立てによって、仲を取り持たれ、もちろんどうしようもなく惹かれあっていく二人…、でも、
このお話が非常に独創的なのは、結局エピローグまでJ2の二人が顔を合わせるシーンが出てこないということ!
携帯のメール、Eメール、AIM(チャット的な、メッセージをやり取りするもの?)なんかで、やりとりされる二人のメッセージが、本文中に沢山でてきて、
昔でいう、書簡集的な作りになっているともいえると思うのですが、
二人がやり取りするメッセージがいかにもJ2の二人のやり取りっぽくて、かつ可愛くて楽しくて、メッセージのやり取りを追って読んでいくのもかなり楽しいです。
メッセージのやり取りがとっても可愛いだけに、時々、(特にJensenが)ちょっと乙女系かな…?ちょっとドラマクイーンになりかけてる?と、思わされたりもしますが、
架空の設定(J2の二人がどうしてもちゃんと会えない)に、現実の出来事(Jensenのダラスでの舞台や、Jaredの映画『クリスマスコテージ』の撮影のことなど)を非常に上手く織り込んであって、
実際に顔も合わせないままに恋に堕ちていく二人の描写も不思議に説得力があって、
5万語という大作ですが、一気に読まされてしまいました。
面白かったです。
☆
今年のBig Bang、投稿数も格段に増えたため、作品のレベルにもかなり幅があって、期待して読んでみたものの、それほどの出来ではなかった(ということで、感想文も省略…)というお話も結構ありましたが…、
まだまだ手をつけていない作品も沢山…。(読み始めて途中で挫折したお話も結構沢山…)
また、ふと思い立ったら少しずつ、という感じで、気長に読んでいきたいと思います。
Big Bang以外でも、読みたいお話が次第にたまってしまってきています。
自由に使える時間も減っている中、ここしばらく紙の読書に比重が移ってしまっているせいなのかも…。

4 件のコメント:
こんばんは。お邪魔いたします、eiriです。
こちらの記事も楽しく拝見させて頂きました。
今回ご紹介頂いている2作品、どちらも面白そうですね。
藤葉様のご紹介文が素敵なので、読んでいなくとも、思わず読んだ気分で楽しくなってしまいました。
JaredがJensenのことを毛嫌いしているという設定…、現実では有り得ないだけに凄く気になりました(ぜひ読んでみたいです…)。
もうひとつのお話の、顔を合わせないまま恋に堕ちていくという設定も素敵ですね♪
英語が苦手な私は、仕事が詰まっている現時点ではSlash読みまでチャレンジ出来ずにいるのですが、9月に入って余裕が出来たら、藤葉様のお勧め作品から少しずつチャレンジしたいなという野望を抱いています。
今回も素敵な記事をありがとうございました。また時間のある時にお邪魔したいと思います。
eiriさん
お忙しい中、表&裏の日記にマメに遊びに来ていただいて恐縮です。
表で非表示にしてしまったSlash関係の記事も徐々にこちらに引越ししようと思いつつ、最近すっかり紙の本の読書に傾倒しているためもあって、裏の日記の新規の更新も滞っているような状況ですが、BigBangという企画に投稿されるお話は名作が多いので、またぜひ時間を見て少しずつ読み進めたいと思っています。
長文の英語を読むことに慣れない方にとっては、英語のSlash読みへのとっかかりというのは、かなり抵抗があるものだと思いますが、私の感想文が少しでも興味をひくきっかけになれば嬉しいです。
お時間ができたら、まずはどれか一つ、気になる作品を読んでみてもらえたらと思います。
お久しぶりです、乾です。
またおもしろそうなお話の紹介、感謝です。
ところでやはり『The Jared Padalecki Untitled Project』って名作だったのですね。
これこそがほぼWincest一本だった私にRPSの魅力を教えてくれたお話です!
とにかく2人の間のテンションが大好きで、登場人物全員のキャラクターも好きで、ストーリーもテンポも完璧で、私の中ではこれを超えるものはないってくらいの作品です。
なんせRPSは読んでる作品が少ないので、これ系統のお話って他に思い当たらないんですけど、やはり結構見かける設定なのですかね、JensenがJaredを嫌ってるというのは。
で、JaredがJensenを嫌っているというお目にかかったことのない設定の『It's A Fine Line Between Love and Hate』、とても気になります。私も長編はRatingがNC-17じゃないとなかなか食指が動かないのですが、2万語ちょっとと短めみたいですし読んでみたいと思います。
乾さん
『The Jared Padalecki Untitled Project』
いまだに色んなFangirlsの「私のお気に入りのSlash!」なんていうリストに必ず顔を見せる気がする、まさに押しも押されもしない名作だと思いますが、私、本当にこのお話は大好きです。
ハリウッドの大スターになってしまったJaredとの対比となるJensenの落ちぶれ具合がまた潔くて!
Jensenのこれみよがしの冷たい態度に全く懲りた様子を見せずになんとか仲直りしようとするJaredの姿にずーーっと胸を締め付けられつつも、完全にJensenに感情移入して読み耽った覚えがあります。
こういった名作のことを思い出すと、あーまたじっくりいいSlashが読みたい!って思いますね。
コメントを投稿